設計作法

設計…それは、重みのある行為。

建築をつくることは、風景をつくること。風景とは文化でもあります。建築をつくるということは、それだけ社会的な責任のあることです。

一方、家の中に目を向けると、住まいの天井の高さや部屋の大きさ、質感を変えるだけで、立ち居振る舞いも話す内容までも変えることができます。建築をつくるということは、そこに暮らす人にも影響するものなのです。

設計は、そうした「重み」のある行為であることを忘れずに、これからも建築行為に向き合いたいと考えています。

呼吸を整えるように
暮らしを整える。

デザインとは整理すること。
家の設計でいえば、敷地とその周辺環境、敷地の中では建物の内部と外部の関係、
人とモノ、人とコトとの距離を整えていく作業といえます。
また、くらしやすさに加え、日々の営みを、質感あるあたたかさで包みこむこと。
家の中に、美しい風景が連続していくこと。
住む人の品格をちゃんと表していること。
なるべく生産者の顔が見える材料で丁寧につくり、手入れをしながら使っていけるくらしを提案すること。
暮らしがわくわく、鼻歌まじりになるように。
…そんなことに考えをめぐらせながら設計をしています。


要望のその先を見据えて

クライアントから発せられる言葉や数字の裏にある本質的な要望を見極めた設計を常に意識しています。目先にとらわれず、住みはじめて「なるほど、そういうことだったのか」と思わず笑みがこぼれてしまうような、そんな気配りのある設計を目指しています。


日常の経験を研ぎ澄ます

クライアントとは離れたところで、「良い建築とは、くらしとは、生きるとは」と、答えのなかなか出ない事柄をちょっと真面目に考えることもあります。

その答えを探すべく、なるべく良い建築を見たり、ゆっくり過ごしたり、おいしいものを食べたり、芸術などにも触れるようにしています。そうした経験が、独自の尺度となり、日々の設計に生かせたら嬉しく思います。